理事長所信


「2018年度スローガン」

共に助け合い 共に成長しよう


2018年度理事長 田上昌広

 

【はじめに】

飛騨古川青年会議所は今から46年前の1972年に57名の有志が相集い確固たる意志と情熱により、社団法人飛騨古川青年会議所として創設されました。その青年会議所活動の灯は、46年の長きに渡り絶えることなく、各時代を支えてこられた先輩の熱い思いと努力により私共に受け継がれて参りました。そして、飛騨古川青年会議所は青年の学び舎として、このまちを支える優秀な人材を輩出し続けて参りました。

しかし、近年の社会環境の変化、個々の価値観の多様化が進む中で、我々は飛騨古川青年会議所の存在価値について危機感を持って考えなければなりません。結論を言えば飛騨古川青年会議所の存在価値は高い位置にあります。しかし、問題は外部からどう見えているのかという点です。まちづくり団体として、どの程度市民に必要とされているのかは重要な事です。この時代を担う我々は、まず自分自身を鍛え、律し、確固たる信念を持って行動する事が必要です。そして、その先にある成長をもって、社会で広く活躍をし、広く認められ、市民の見本となれる人間にならなければなりません。飛騨古川青年会議所会員が市民からの憧れとなり、将来このまちを担っていく青少年が「自分も大人になったらあの人達みたいな活動をしたい」と思ってもらえるような人間にならなければなりません。確固たる信念を持って行動を積み重ねる事で、理想に近づくことは出来ます。飛騨古川青年会議所が、更に市民に必要とされる団体となれるよう、全会員の総力を持って取り組む事により、明るい豊かな社会の実現への大きな一歩となります。

 

 

【じぶんづくり】

私はこの学び舎でたくさんの成長の機会を頂きました。覚悟をもって決断し、困難に向かう事の大切さ、そして、その行動から得られる成長の大きさを学びました。入会以前の私は考える事ばかりが先行し、失敗を恐れ自分の想像の範囲内の行動ばかりであった結果、自分の可能性を閉じ、たくさんの成長の機会を逃していました。

近年はあらゆる情報の入手が容易になり、他人の成功、失敗体験や様々な考え方などを自分に取り込む事により、行動よりも理屈が先行しがちですが、それでも泥臭く愚直に行動をし、自分の成功や失敗を積み重ねるところに、この学び舎の価値があると信じています。青年会議所活動は一般的な見方をしたら、凄く遠回りしていると感じる事、非効率に感じてしまう事もありますが、私は無駄な事は一切ないと断言します。目的達成だけを考えれば、非効率に感じる事でも、遠回りをした事で得られるたくさんの効果が何層にも積み重なり、人としての厚みが増していくと考えます。これはビジネスの面にも共通することで、例えば商品をプレゼンテーションする場面を想定します。全く同じプレゼンテーション内容でも、過去に他人が作成した資料を使用したセールスマンと、商品内容を理解した上で、自分の手で資料を作成したセールスマンがいたとします。この1回のプレゼンテーションのみを評価したなら、前者の方が効率よく短時間で利益を上げたと言えます。しかし、このような取り組み方を続け、長期的な視点で成長度合いを加味して評価した場合、結果は逆転すると考えます。私は長く続けている空手を通して強く学びました。早く強くなりたいとサンドバックをたたき続けた空手家と、一方で立ち方、構え方、拳の握り方などの基本を重視して稽古を続けた空手家がいます。短期的に試合で勝つのは前者です、しかし3年後、5年後には後者の圧勝です。選択肢がある場合、人はどうしても、今だけを見て近道を選びがちですが、長期的な視点で事を捉え、本質を見極める事が重要です。我々は経済活動において、様々な戦略、営業テクニック等を学ばなければなりませんが、それと並行して重要な事は、自分と向き合い正しい判断をするメンタル面の強さです。自分と向き合う強さを持つ事で、様々なテクニックや手法が生きると考えます。物事の本質を見極め、正しい選択に労力を惜しまない姿勢の積み重ねが人としての成長の一つとなります。青年会議所活動にもこのような選択の場面が多くあり、自分の考え方次第で成長の幅を大きく変える事になります。そして、この学び舎はトレーニングの場でもあり、覚悟をもって決断し困難に向かった結果であれば、失敗したとしても次に繋げる事が出来ます。青年会議所運動において行動しない事はなにより大きい損失となります。そして、自ら行動しないものは何も変えられるはずはありません。労力を惜しまず強い意志をもって行動を選択しよう。一度決めたらどんな事があっても言い訳をせず最善を尽す事に努めよう。その先には必ず大きな成長があるはずです。

 

 

【まちづくり】

明るい豊かな社会の実現、市民が未来に不安なく安心して暮らせるまちの実現には数多くの課題があります。まず、まちづくりで根本的に重要な事は、まちづくりに対し意識が高い市民、まちづくりに参加している市民がどのくらい居るかというところにあります。まちづくりの理想の姿とは、市民全体の意識が同じ方向に向かって進んでいる状態であり、もし仮に多くの市民が自分のまちに誇りを持ち、意識の高い市民が集まっている、そんなまちがあるならば、そのまちの未来は明るいでしょう。1人で言えば小さな声でも、10人集まればそれは大きな声となり、100人集まれば大きな力となります。本来まちづくりは一部の団体で行う事でも、圧倒的なリーダーに任せる事ではなく、市民全体で行ってこそまちづくりであると考えます。近年、飛騨市でも多くまちづくり団体が意欲的にまちづくりに取り組む素晴らしい状況がありますが、私の理想とする市民全体で行うまちづくりには及んでいません。このような状況において飛騨古川青年会議所のようなまちづくり団体が必要不可欠であり、率先してまちづくり活動、情報発信を行わなければなりません。その中で、まちづくり事業に多くの市民を巻き込み、連携していく中で、まちづくり意識を醸成する必要があります。一人でも多くの市民がまちづくりに意識を持ち、一人でも多くの市民が安心して暮らせるまちづくりを目指して進んでいる状態がまちづくりの第一歩であり、まちづくりの土台となると考えます。その先には市民の多くが帰りたいと思えるまち、愛着をもって住み続けたいまち、何年先も誇りに思えるまちの実現があります。

 

 

【ひとづくり】

今の社会は、急激な社会環境の変化、特にインターネットの普及による利便性の向上により、個々の価値観の多様化が進み、地域社会との繋がりから遠ざかる傾向にあり、社会や人に対する無関心さや、自分さえ良ければいいという考えをもった大人が増えています。このような状況の中で子どもたちは大人の背中を見て成長していきます。子どもたちが豊かな人間性を育むためには、まず私たち大人が改善しなければいけません。川の流れに例えるなら、上流に居る私たち大人が濁っていれば、下流に居る子どもたちも濁ってしまいます。私たちが大人として意識を持ち、姿勢を正す事から始めなければなりません。重要な事は、子どもたちに何を伝えるのかより、自分たちがどうなるのかが大切です。大人、子どもに関係なくいくら教えられても、言葉、知識だけで、教える本人が実践していないのであれば、言う事を聞こうとは思えません。反対に、心から思って実践している人の言葉は相手に伝わり易く、説得力があります。全ての答えは自分の中にあると考えます。相手が言う事を聞かないのではなく、自分が伝える能力、人間力が至っていない。相手が動かないのではなく、動かす事が出来ていない。このような考え方を持って子どもたちと接したならば、思いが伝わり易く、時には教えなくても、大人の行動を見て色んな事を感じてくれるはずです。我々大人は、常に子どもの見本となる意識をもって、自分と向き合い成長することが必要です。そして、今の子どもたちが大人になった姿を真剣に考え、私たちも共に成長するという意識が必要です。

 

 

【なかまづくり】

青年会議所活動の効果を高める為に、より多くの仲間が必要であり、会員拡大は継続的に行っていかなければならない課題の一つです。しかし、入会の承諾を得る事は容易ではなく、我々をセールスマンに例えるなら、入会して得られる効果という非常に分かりづらく、目に見えづらい商品を、売らなければなりません。このような状況の中、まず1つ大切な事は、我々が行っている事業、運動を外部に向けて持続的に発信していく事が必要不可欠です。どのような団体なのか不透明では入会には繋がりませんし、勧誘時にこちらから一方的な説明をしても理解を得るまでに至りません。外部に持続的に情報発信を行い飛騨古川青年会議所の活動を、時間をかけて理解してもらう事が必要です。そして、最善の発信方法を選択し、効果的にスピード感をもって行わなければなりません。これにより飛騨古川青年会議所の存在価値を高める事ができ、入会候補者の理解を得られ入会に近づけることが出来ます。

そして2つ目に大切なことは、会員一人ひとりが青年会議所活動で得られた成長をもって社会で活躍をし、広く認められ、時には憧れのような存在になる。そうなれば必然的に入会数は増加していきます。その理想に少しでも近づくためには、1人ひとりが明確な目的意識を持ち、活動に向き合う事が重要です。我々の活動はどうしても大変な事ばかりに意識が向いてしまいますが、私はこれまで使ってきた時間、お金以上の成長を得られたと確信しています。もし、青年会議所活動が割に合わないと感じるなら、それは本人の活動への向き合い方や意識の差であり、正面から謙虚に、言い訳をしない姿勢で事に向き合えば、必ず成長はあります。共に成長し組織の存在価値を高め、1人でも多くの仲間を迎え入れましょう。

 

 

【結び】

私は飛騨古川青年会議所の会員である事を心から誇りに思っています。飛騨古川青年会議所の最大の魅力は仲間同士の結束が固く、尊重し合えるところであると思います。私は入会してからこれまで多くの仲間に助けられながら何とか青年会議所活動を行ってきました。私が委員長として開催したはたらく車展では、計画の甘さから設営が大混乱となりましたが、全員が成功に向かって一丸となった結果、まちづくり事業として大成功をし、私の人生を通しての貴重な経験、大きな成長を得る事が出来ました。事業成功を目指し一心不乱に行動するメンバーの姿を見て、飛騨古川青年会議所の底力を感じ、一員であることの誇り、喜びを強く感じたことを鮮明に記憶しています。

 

もし、困っている仲間がいたら声をかけてあげて欲しい。

もし、悩んでいる仲間がいたら話を聞いてあげて欲しい。

もし、間違いに気づいていない仲間がいたら注意してあげて欲しい。

 

その行動の先にはお互いの成長があるはずです。我々は飛騨古川青年会議所の仲間です。共に助け合い、共に成長しよう。皆の強い思いが組織を盤石にしていくのだと思います。私は飛騨古川青年会議所の全会員が、1人の例外もなく成長出来たと心から言える活動にして欲しいと願います。そして、この活動の先には明るい豊かな社会の実現、市民が未来に不安なく、安心して暮らせるまちの実現があると確信します。

 

基本方針

・市民と連携できるまちづくり

・情報発信と連携した会員拡大

・自分と向き合う人間力向上

・精神面向上を重視した経営開発

   ・大人と共に成長する青少年育成